2017年6月26日月曜日

すごくシンクロしている



このところ、すごくシンクロしている。シンクロとは便利なものである。パソコンのデータをシンクロする。スマホの住所録、メールの受信箱やフォトデータも、あっという間にシンクロする。あちらのパソコンやこちらのスマホ、どれもがシンクロする。(☆1)

あちらからこちらへこちらからあちらへ、データをコピーして使っていた時代もあった。あの時代と比べると、どの端末もすぐに使えるとは、実に便利になったものだ。

しかし一方で、シンクロが気になることもある。


電車の中の不機嫌な顔。
スクールバスの無気力な顔。
都心の歩道でイラついている顔。

みんな悪いほうにシンクロしている。不機嫌やイライラが移るスピードは早い。「空気を読む」という表現があったけど、気分の伝搬はまったく「音速」並みだ。日本の都市部などは、このままいくと不機嫌やイライラが充満してしまうのではないか。

昨年学会でおとずれたバリ島で、珍しくコーラを飲んだ。

太陽の下のレストランで、ウェイターのおじさんの笑顔が優しい。流れる雲と青空が、グラスの水滴に映っていた。自然と微笑みが浮かんでくる。

こんな空気ならば、いつでもシンクロしていたいですね。


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(☆1)シンクロナイズ = Synchronize
複数の出来事が同時に起きるようにする
複数の時計などの時間を合わせる

実は時々データのシンクロがごちゃごちゃになり
それでイラつくということもあるのですが...






2017年6月25日日曜日

内側を見る




人類が星図を作りはじめたのは太古の昔のこと。自分たちが住む地上の地図を完成させるよりも早く、天空の地図を完成させていた。

思えばそれは当たり前のことかもしれない。天空を見上げて観察するほうが、地上を探索するよりもずっと簡単だからだ。星たちの運行については正確な知識を持ちながら、自分たちの足元にある地球についてはあまり知らなかった。

2017年6月16日金曜日

働かないアリ



アリの世界にも、一定数の「働かない」アリがいるそうだ。

10,000匹のアリが住むコロニーでは、約3,000匹が巣穴から地表に出てきて仕事をしている。食料を集めたり、巣穴を修理したり、他のコロニーのアリを威嚇したりして働く。そして、ほとんどは数週間で死んでしまうという。

その間、巣の奥の方には、7,000匹のアリたちが、幼虫の面倒を見たり、連携作業で食料を運んだりしている。しかし、どう考えても巣穴の中の労働力に、7,000匹は必要ないので、おそらく1,000匹くらいは、ほとんど「働いていない」と考えられている。

それでは彼ら「働かない」アリたちは、何のためにいるのか。いつか、巣穴が崩壊するなどの「一大事」が起こった時に、大活躍するのかもしれない。しかし「一大事」などに遭遇せず、一生の間ぶらぶらするだけで終わるアリも相当数いるという。


長い長い進化の過程で、種族を維持していくためには、こうした「働かない」アリも決して無駄ではない。きっと何万年かに一度くらいの大異変に備えているのであろう。( ☆1 )

人間という種属においても、おそらく同じ理屈が通用するだろう。だとすれば、私もこのダメ人間のままで、OKなのかもしれない。

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☆1:「アリはなぜ、ちゃんと働くのか」 デボラ・ゴードン  p.56


2017年6月6日火曜日

自分で決める


花には「何の花になるか」を自分で決めることはできない。当たり前のことだが、球根の時から、百合は百合の花を咲かせることに決まっていた。

封建主義の時代では、人も生まれながらに将来が決まっていた。選択の余地もなく、武士の子は武士、商人の子は商人となった。職種や身分は自分が選択するものではなかった。

2017年6月5日月曜日

何を食べているか



わたしの身体とは、わたしが食べたもの。

食に無頓着だった私も、最近はちょっと意識が上がったのか、フレッシュネス・バーガーに行くようになった。値段はちょっと高め。でも、インテリアも洒落ていて店内は清潔だし、なにしろハンバーガーが出て来るまで10分近くかかるというのは、食べ物がきちんと料理されている証拠。

ファーストフードとはいえ「ここなら安心」と思えるところで食べたい。なにしろいまどきは、食べものでさえ、何がフェイクで何が真実かわからない。

2017年3月14日火曜日

約束という概念



いま話題の石油の王国。かの国は、たくさんの若者を世界中に留学させている。いずれ起きるであろうエネルギー革命にそなえて、優秀な若い世代を育成するためだ。私の大学にも、何人かの留学生がいた。

彼らから、こんな面白い話を聞いた。

彼らの国では「約束という概念」が日本とは違う。仮に「明日3時に会おう」と約束しても、その翌日に双方がそろう確率は50%くらい。お互いに、約束には束縛されない自由があるのだろうか。パーティを開いても開始時間に全員がそろうことなど、あり得ないのだそうだ。

2017年3月12日日曜日

AIにはできない


とにかく移動が多かった先月までの仕事では、駅のそば屋さんにとてもお世話になりました。短時間でおいしくお腹を満たせるので実に助かりました。

横浜線の乗り換えでお世話になる長津田駅には、絶妙のポジションに「しぶそば」があります。このお店は「駅そば」とはいえ、広いテーブルがあって空間的余裕もあり、そのテーブルの上には花瓶までが置かれています。

「AIが人間にとって代わる」という話が流行りです。近所のスーパーでも、ついに支払い精算がロボット対応になってしまいました。レジの混雑は解消しましたが、実に味気ないもので、なにか大事なものを失くしたような気がします。

でもこのテーブルに花などは、人間に活けてほしいものです。科学や技術をどれだけ社会に応用するのか。それはそれを使う人間の感性次第、ということになるのでしょうか。