一曲いかがですかとその楽団員は言った

バイオリンの形ってデリケート

音楽というものの効能は計り知れないものがあるらしく、精神的に落ち込んだ人をなぐさめるとか、ボケてしまったお年寄りが元気になるとか、はたまた動物園のキリンが落ち着くとか、または畑のジャガイモがよく育つとか。(☆1)やはり自然界のバイブレーションを模倣したのが音楽なので、自然界に生きるものたちに効用があるだろうか。

北京の空港で、滑走路で待機のまま長時間の足止めとなった乗客の中に、フィラデルフィア交響楽団のみなさんが乗っていたそうだ。「待っているくらいなら一曲いかがですか?」とおっしゃったかどうか知りませんが、とにかくその演奏は始まりました。ドヴォルザーク弦楽四重奏曲第12番アメリカ。周りのお客さん大喜びの画像がYoutubeにあがりました。最高のタイミングで電話も鳴ってるし(=゚ω゚)ノ(☆2)

こうして音楽というものは、その場のすべてを変えてしまう力があるんですね。宴会の席でも、サッカーの応援でも卒業式でも、音楽というものは、人と人をつなぎ合わせて一体感を感じさせる力を持っているんですね。僕ももっと練習しようっと。誰も聞きたくないだろうけど弾き語りとか。

それなのに、テレビの世界では「音楽番組」が激減してしまった。なんでだろーな。テレビ朝日のミュージックステーションや、NHKの歌謡コンサートなどが頑張っているくらいで、レギュラーの純粋音楽番組というものは、みんなどこかへ行ってしまった。おそらくレコード・CDの売り上げ規模が減ってしまって、音楽をめぐるビジネスが変貌しているからなのだろう。また、視聴率を効率よく稼げるタイプではないということなのか。

視聴者のほうも変貌している。そもそもテレビの前で「音楽をじっくり聞く」というライフスタイルはなくなってしまったのだろう。音楽が携帯プレーヤーやPCで聞いたりもするし、マニアはマニアでそれなりの音響設備で聞く。テレビの世界やテレビメーカーは音楽再生装置としての品質を重視してこなかった。テレビは「見えればいい」ものとして、ちょっと慢心してたのかしら。

タイガースの再結成楽しみです。今年の12月に、奇跡の復活公演が予定されているそうです。タイガースサウンドってすごい。ジュリーの声質はもちろんだけど、とにかくベース。岸部一徳さんのベースラインって素晴らしいですよね。昔のテレビで聞いていた時にはまるで分からなかったけど、前回のNHK番組「SONGS」に3人で出演したときに聞いてびっくりでした。

ジミー・ペイジが昔来日したときに、どこかで岸部一徳さんの演奏を発見した。「日本にはものすごいベース弾きがいる」とレッド・ツィッペリンのメンバーに言ったそうです。不肖ワタクシもそう思います。本当にすごいベースです。岸部さんは俳優としても素晴らしいキャリアを築いているわけですが、その役どころもどこかベースに似ている。下のほうから映画全体のリズムを支える。そんな演技ですよね。

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☆1:スミマセン(=゚ω゚)ノ 聞きかじり情報なので細部は間違ってるかも。
☆2:Youtubeよりエンベッドさせていただきました。↓

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