新種のアップル


今年のアップル新製品発表会は、9月9日に決まったとか。
 iPhone6が楽しみとか、アイ・ウォッチ欲しい!とか言って、みんなと一緒に盛り上がりたいところですが...

僕としてはどちらかというと「あまりいろいろな変更しないでね」というのがホンネ。いま享受している、素晴らしい環境をこのまま使わせてね!という、超保守的ニンゲンとなりました。それくらい、いまのマックやiPhoneを中心とした、コミュニケータの性能はすごいと思うのです。

ところで、アップル=林檎というものは、どうしてこう、素晴らしく面白いことのアイコンになるのでしょう。

二人のジョブスが、初の製品の名前につけてからこのかた、30年以上ものあいだ、アップルが世界中の人々を湧かせ続けている。ビートルズが自分たちの巨万の富を、音楽と芸術のために捧げた会社の名前もアップル。ビッグ・アップルといえばNY。やはり、人類が食べてしまった禁断の木の実(林檎=智恵の実)であること、これが原点なのでしょうか。

先日、「我が大草原の母」という素晴らしい映画を見ました。

NHKのBSシアターで放送されたのですが、日本ではまだ劇場未公開とのこと。この機会に見られてほんとに良かったです。あちらこちらの映画関係ブログで紹介されているようです。

あらすじはこんな感じ。1960年頃に中国で起こった飢饉の際に、孤児となってしまった3,000人の子供たち。この時に、内モンゴルの人々は無償の愛の手をさしのべて、彼らの命を救った。この映画の主人公である男の子、シリンフは孤児として一緒に育った、妹のシリンゴワとともに、大草原に活きる内モンゴルの家族に育てられる。

そして30年後。養母チチグマの深い愛に包まれて、頑強な牧夫に成長したシリンフのもとに、上海に住む実の両親からの知らせが届く。気が進まないまま、両親と会いに行くシリンフ。しかし、かつてあんなに求めていた実母への思いは、既に枯れてしまっていた。

モンゴルへ帰ろうとするシリンフに「せめて食べていって」と出されたものが、大きな器に盛られた林檎。おそらく日本から輸入された、高級品の林檎なのだろう。

災害による飢餓のため、泣く泣く捨ててしまった息子への想い。その想いがこめられた林檎を親子三人で無言で食べる。この林檎は、映画に登場する小道具の中でひときわ印象深いものでした。


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