今年から改めましょう



大晦日に低気圧が通過した関東は強い風が吹いていて、夜中に初詣で並んだひとたちも寒そうでしたね。紅白歌合戦を楽しく鑑賞したあとの夜更かしで寝不足の僕も、この海の幸づくしのおせち料理を見て、正月を実感しました。これみんな人形町の市場で買ったものだそうです。

みなさま新年あけましておめでとうございます。

このところずっと横尾忠則氏の著書を読んでいて(あまりに面白くてもったいなくて、毎日少しづつしか読まない)だんだん僕の頭もすこしづつ現実から離れて、へんてこな芸術家的な考え方に染められていくような気がする。

時に、どきっとするほど勉強になる話もある。瀬戸内寂聴さんとの連載「奇縁まんだら」の話。この仕事に限らずだが、横尾氏は、〆切よりもかなり早く作品を完成させるのだという。「締め切りぎりぎりに描くといかにも『お仕事』という感じがするけど、締め切りよりもうんと早く描くと、自分の仕事という感じ」になるというのだ。なるほどー!なんとシンプルで、説得力のある話だろうか。

僕はいつも逆をやっていた。浅はかだった。「なるべく締め切りぎりぎりまでやらない」という方針だった。しかもそれには「ぎりぎりまでねばることで、最高のものが出来る可能性をすべて拾うのだ」という丁寧な言い訳までついていた。締め切りの日の朝に、仕事を完成させるのを美学としていた。

君子豹変す。今年から改めましょう。(半分は無理な感じがしているけど)締め切りよりもずっと先に仕事を片付けましょう。とすると、何か? 今月中旬に予定されている、高校での講義についても、早速内容をかためて、ストーリーを決めてしまわなければならないのだな。うわー、それは大変だ。

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