ご神木


樹木の形を見ると、やはり重慶は熱帯系のようだ。根っこがまるまると逞しく、濃い緑の葉がエネルギッシュに密生している。

今朝、御茶ノ水駅のホームから地上を見上げると、街路樹の欅の幹に「注連縄(しめなわ)」が巻かれていて、その樹がご神木であることがわかった。都会の道端の樹なのだけど、地元の人の信仰の対象となっている。

重慶で見たこの大木。根っこの隙間にはたくさんの小石が差し込まれていて、何らかの霊性のある樹として敬われていることがわかる。目の前のものに命や霊性を感じるかどうかは、見る側の心の問題だ。中国も日本も、樹に対する思いに違いはないように思った。



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