ジンジャーとレモンマートル



生姜(ジンジャー)といえば、日本ではカツオ刺身、冷奴やソーメンの薬味として使われますね。中国では健胃の生薬として古代から使われてきたそうですし、欧米では乾燥させたドライジンジャーとして焼き菓子などに入れる。生姜の活用法は国によってさまざまです。

昨年の学会で訪れたバンコクでも、生姜はあらゆる料理に使われていました。ココナッツのスープでも、底の方から強烈パンチを繰り出してくるのが生姜のスライス片。パクチーやレモングラスなどの陰に隠れているようで「スープの底の実力者」と言った風格がありました。

この年末年始に飲み続けていたためか、「ジンジャー・アンド・レモンマートル」というハーブティーがお気に入りになりました。レモンマートルとは、オーストラリアでアボリジニが料理や薬草に使ってきた植物で、レモングラスを超える強い清涼感があります。それがジンジャーの刺激と混じることで、とてもリフレッシュする香りのお茶に仕上がっています。

ジンジャーとレモンマートル。
いい組み合わせです。

人間で言えば、ビートルズのジョンとポールのようなものでしょうか。ジョンのように天才肌で強烈なジンジャー人間と、ポールのような甘い清涼感のレモン人間が一体となった奇跡。さらにはルイボスのようなジョージと、ハニーブッシュのようなリンゴが加わり助け合ったから、ビートルズは世界最高のハーモニーグループとなったのかと思います。

もしも、世の中がジンジャー人間ばかりだったとしたら、ちょっと疲れる。逆に爽やかなレモン人間ばかりというのもつまらない。いろいろなタイプの人間が組み合わされることで変化が生まれるのが面白い。ハーブティーの香りと一緒です。




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